エコチルやまなし > エコチル調査とは
エコチル調査ってなに?
エコチル調査は、正式には、「子どもの健康と環境に関する全国調査」といいます。赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときから大人になるまでの期間、健康状態や成長の様子を定期的に調べる、出生コホート(集団を追跡する)調査です。
調査により子どもの成長や健康に影響を与える環境要因を探し、解明してくことで、子どもが健やかに成長できる環境、安心して子育てできる環境の実現を目指しています。
エコチル調査はこれまでにあまり類のない大規模かつ長期的な調査で、世界的にも注目されています。
どんな人が参加しているの?
参加者募集期間の2011年1月から2014年3月までに妊娠したお母さんに、調査について説明し、参加協力に同意してくださったご家族にご参加いただいています。
全国に15のユニットセンターがあり、合わせて103,106組のご家族がエコチルファミリーになってくださいました。山梨県内では甲府市、中央市、山梨市、甲州市、富士吉田市にお住まいで、エコチル調査の協力医療機関でご出産されたご家族4,630組に参加していただいています。
どんなことをしているの?
全体調査として、参加者全員に年に2回、質問票を送付し、ご回答いただいています。この質問票の調査は、お子さんが13歳の誕生日を迎えるまで継続して行われます。
13歳以降は、専用のポータルサイトを使って質問に回答していただきます。10歳からはお子さん本人に答えていただく「子どもアンケート」も開始しており、13歳以降も引き続き保護者の方とお子さんに専用ポータルサイトでご回答いただきます。
一部の参加者さんには「詳細調査」にもご協力いただいています。お子さんが生活している環境の化学物質などを調べる「訪問調査」、専門家による「医学的検査」「精神神経発達検査」を行います。
また参加いただいている全員のお子さんを対象に、小学2年生と6年生で「学童期検査」を行います。
小学4年生の年には、それまでに抜けた乳歯を提供していただき、化学物質の影響について調べる「乳歯調査」も行っています。
これまでに提供していただいた血液等の生体試料から遺伝子解析を行い、化学物質、成長・発達と遺伝情報の関連についても調査しています。
それぞれの調査の詳細については以下をご確認ください。
どんなことがわかるの?
病気の多くは、環境の中の物質、運動や食事などの生活習慣、遺伝的な性質などが関係しあって起こるとされています。 それらの関係、なかでも環境物質が子どもの成長や健康に与える影響を明らかにすることができれば、有効な対策を講じたり、子どもが健やかに成長できるような環境を整備したりすることができます。
エコチル調査で期待されていること
これらの関係が、明らかになることが期待されています。
妊娠初期から生まれた子どもが大人になるまでを追跡調査することで、子どもの成長・発達のどの段階で、どんな要因が、何に影響を及ぼしているのか、またその影響が次世代にどう引き継がれていくのか(または引き継がれないのか)を探り、安心・安全な子育ての環境づくりを目指すのがエコチル調査なのです。