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13歳以降の調査継続について

エコチル調査は13歳以降も継続します!

エコチル調査はこれまでに多くの成果が発表され、診療ガイドラインの科学的根拠として活用される等、社会貢献度の高い研究として認められるようになっています。
世界的にみても貴重な調査であり、環境が人々の健康にどのような影響を与えるかについて、さらに研究を進めていく必要性が求められることから、13歳以降も調査を継続することが決まりました。

〇エコチル調査の継続の必要性

エコチル調査では化学物質と子どもの健康との関連を明らかにするために、子どもがお母さんのお腹にいるときから成長するまで、長期的に健康の状態を調べる調査を行ってきました(このような調査研究を出生コホート研究といいます)。
これまでは12歳までの調査として進めてきましたが、環境省の検討会において、思春期以降に発生する病気や、参加者のお子さんの次の世代の子どもへの健康影響等の解明も重要な課題として挙げられ、13歳以降についても調査の継続が望まれました。

〇エコチル調査の国際的な重要性

エコチル調査は、国内のみならず、世界的にみても貴重な研究です。エコチル調査のような出生コホート研究は世界各地でも行われています。
しかし、参加者が10 万人規模の調査研究を行っているのは、日本とデンマークとノルウェーだけであり、化学物質との関係を調べている調査研究は日本独自のもので、参加者ほぼ全ての方の生体試料(血液や尿など)を採取しているということも他に類を見ません。

〇エコチル調査の成果発表と社会還元

エコチル調査は大規模な国家プロジェクトです。長期的に調査を行うことで、私たち日本人の重要な情報が蓄積されていきます。
その情報は、医学的な知見となるだけではなく、社会のなかで、どのような影響をもつのかということにも関係し、政府が様々な計画や目標を立てる上での基礎・土台となります。これまでに医学の基礎となる英文原著論文は、2023年3月現在で約400編公表することができました。
今後も引き続き研究成果の発表を進めていくとともに、化学物質対策の基礎資料とすることや、診療ガイドラインへの貢献など、社会貢献に努めていきます。

〇SDGsアクションプラン2022

エコチル調査は、環境中の化学物質と子どもの健康との関連を明らかにしていくものですので、調査で得られた情報は、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であるSDGs(持続可能な開発目標)にも貢献できます。
SDGsの17の目標のうち、目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」や、目標12「持続可能な消費生産形態を確保する」に貢献できると考えています。

〇これからのエコチル調査

引き続き質問票調査や対面調査を行い、思春期以降に発症する病気(不妊症や精神神経疾患等)やお子さんの次の世代への健康影響等を明らかにしていきます。
まずはお子さんが成人する18歳までの研究計画を、現在のエコチル調査基本計画(平成22年3月30日策定)に追加し、「基本計画2022」を策定しました。

基本計画2022を詳しく見る

お子さんが13歳になる年度に調査継続に関する説明書をお送りしますので、ご家族でよくご検討ください。

〇エコチル調査専用システム「参加者ポータルサイト」

13歳以降の調査は、エコチル調査専用システム「参加者ポータルサイト」を利用します。システムについての説明書やアカウント情報は簡易書留でお送りいたしますので、必ず内容をご確認いただき、専用システムにて継続への同意・不同意の意思表示をお願いいたします。
参加を継続していただける方には、保護者の方とお子さんそれぞれのアカウントでシステムにログインしてアンケートに回答していただきます。

手続きの手順は以下の通りです。引き続きご協力をお願いいたします。

手続きの詳細についてはエコチル調査コアセンターのホームページをご覧ください。参加者ポータルサイトアプリのインストール方法、調査継続についての意思表示の仕方などを説明した動画が見られます。

コアセンター「13歳以降調査に関するご案内」

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